写真(左)は、Pan-Dexというパノラマレントゲン写真(大きいレントゲン)を現像する機械です。
”機械”とはいっても、フタをあければ(右)実はただの”箱”で、中で現像、定着、水洗を”手”で行うようになっています。暗室がない当院では、3年前くらいから使用をしていました。
自動現像器は画像のコントラストの調整が難しかったり、ローラーの跡がついたり、という問題点があり、時代に逆行して?手現像に挑んでいました。
しかし実際には、毎回温度調整、コントラストチェック、などやることはとても煩雑で時間がかかり(箱が小さいので、温度などの調整は暗室と比べてとても難しい。)、しかもそう少なくない頻度で起きる現像ミスに限界を感じていました。
そして今回の改装にあたり、暗室を作るか、デジタル化をするかの選択肢の中で、デジタル化の道を選ぶことにしました。
デジタル化にはパノラマレントゲン機器を1週間預からなくてはならないということで撤去をすることになり、同時にこの手現像器の役目は今日で終わりました。
いろいろと苦労はしましたが、現像を担当していたスタッフもアナログな操作を楽しんでいたようで、寂しい思いもあるようです。
デジタルは簡便で現像ミスもなく管理も楽ですが、手に取って画像を見ることができないことは逆に不便で、画質も少し心配です。