今年の3月頃に各社マイクロスコープをレンタルし、使いやすさや必要性を検討していましたが、結局必要性を感じ、カール・ツァイス社のマイクロスコープを導入することになりました。
使用する場面は根管治療のみで、歯周外科や形成などで拡大視野や明るさが必要なときは頭につけるルーペを使用することにしています。
根管治療に関しては、今までもこれを使用しなくても治癒している症例はいくらでもあること、曲がった根管の先は結局は見えないこと、から必要性は低いと思っていました。ルーペでもかなり見えていたのも、必要性を感じれなかった要因です。
しかし実際に使用してみて、こと根管に関しては、同じ倍率だとしてもルーペとマイクロスコープでは見え方が全く違うこと、多少湾曲している根管でも角度をいろいろと変えると意外に先の方まで見ることに驚きました。
感染した根管では非常に大事な感染ガッタパーチャ(根管内に詰まっているもの)の除去に関しては、確実かつ逆に早いと感じています。
いつもでしたら2回くらいはかかっていたガッタパーチャの除去は1回で終わりますし、導入初日に数回かかっても見つからなかった根管をあっという間に見つけることができたことは、自分でも驚きました。
最高倍率にはまだ慣れていませんが、中でピントをずらしていくと、根管内をダイビングしているような感覚になります。
ミラーテクニックに慣れてきたことは、他の診療でもプラスに働いている気がします。
いつでもどこでも 移動して使えるようにモービルタイプにしました。患者さんもスタッフもとても邪魔そうですが、診療では邪魔にならないように、活用してけたらと思っています。