位相差顕微鏡



お口の中からプラーク(歯垢)を一かき。
”さあ、これって何だと思いますか?”
”歯垢ですか?”
”歯垢って何だと思いますか?”
”食べカスですか?”
”いえいえ、これは無数のバイ菌の塊なんですよ。このバイ菌は生きていて、中で動いているんです!”
”・・・そうなんですか!?”

よくある歯ブラシ指導の中での会話ですが、何か説得力に欠けます。
乳白色の塊を見せて”動いている”と言われても、実感がわかないのです。
生きた細菌が動いているところを観察できる位相差顕微鏡は、こういう場面で大きな力を発揮します。
以前は当院にもあったのですが、モニター付きで大きすぎて持ち運びができず、古くてパソコンとも繋げないなど問題が多く、改装の際に廃棄してしまいました。
コンパクトで持ち運べて、パソコンでも見ることができるものを探していました。

そしてようやく、思っていた物を見つけたため、デモ品を借りることにしました。
この写真では小型テレビと接続していますが、Macにも接続可能で、画像を録画できることも確認しました。
この顕微鏡、コストパフォーマンスが良い割にピントが合わせやすく、プレパラートの移動がとても簡単で、移動をさせてもピントがズレない、となかなかの優れものです。
生きた無数の細菌がうごめく姿を目にした患者さんの衝撃は大きく、ブラッシングの大きなモチベーションになったことと思われます。