危険な賭け

賛否両論絶えない東京オリンピックを前にして、テニス、サッカー、野球、相撲と連日熱戦が繰り広げられています。その中で驚いた光景が、テニスのウインブルドンとサッカーのユーロ決勝です。コロナ対策で準々決勝までは観客動員を制限していたウインブルドンセンターコートですが、準決勝から急遽フル動員を始めました。これにはフェデラーも苦言を呈したようですが、驚くべきは誰ひとりとしてマスクをしていないこと。かたやスポーツ界最大の祭典で無観客を決めた日本とは別世界のようです。なぜこんなことになっているのか理解が難しかったですが、先日の日経でイギリスが19日までロックダウン中だったこと、そしてこれが社会実験だったことを知りさらに驚きました。
PCRの陰性とワクチンの接種を条件に観客を入れて、その後のパブでの飲みも許可したということですが、とても大胆な政策です。その後、結局大規模の感染が発生したという話も聞きますが、その政策を決めた大臣が言ったという話が印象的でした。「いつまでもコロナのために生きるわけにはいかない。新型コロナ以外にも(精神疾患など)様々な病気を抱えている。コロナと共に生きる道を我々は探らなくてはいけない」
日本で同じことをやろうとすれば、即座に政権がひっくり返りそうですが、言いたいことはよくわかります。
1年前、こんなにもこの状況が長引くとは思いませんでしたし、今後もどこまで続くのか・・・
勇気ある危険な賭けの行方やいかに・・・
とはいえ、現在では1日5万人を超える新規感染者がいるとか。やはり策はないのでしょうか。

数日後に始まるオリンピックではウインブルドンやユーロ、MLBのような観客の歓喜や熱狂はありませんが、
テレビ越しに選手にエールを送りたいと思います。