臨床基本ゼミ



先週末は臨床基本ゼミがあり、一日目の午後にMTM(部分矯正)の内容をレクチャーしました。金子先生と下地先生という大ベテランの先生に挟まれて、経過も短く深みのない話ではありましたが、受講生の方々にとっては年の近い講師の話は違った意味で新鮮だったかもしれません。
初めての組み合わせではありましたが、二日目の下地先生の講義の中には、経過の短い私の症例の補足をしていただくようなMTMの長期経過の症例がたくさん提示され、そういう意味でも理解しやすかったかと思います。

金子先生の30年を超える経過例の数々にはただただ圧巻でした。その中で、パッと出された”すべての長期経過観察はこの一枚の往復はがきから始まる。”というスライドはとても印象的でした。患者さんとの良好な関係があってこその長期経過観察で、またたとえ良好だったとしても、お互いにいろいろな人生のイベントを経験しながらの経過観察であり、こういった形で手を差し伸べることも大切だと話されました。簡単そうな話ですが、30年以上の経過例を出される先生が話すと重みが違います。

少し話題は変わりますが、私ここ10年くらい、クーラーの季節の ”咳” に悩まされてきました。6月〜9月くらいまで3ヶ月もの間、冷気を吸うと咳が出るという症状が続いていました。ですので、この時期に人前で話しをするのは聞きづらくなってしまうので少しイヤだという気持ちがありました。
それが今年は症状が大分軽くなっています。近医の先生の的確な診断と処方によるところもありますが、最近始めた”口テープ”の影響も大きいと思われます。

口テープ… 最近よく話題になっていますが、最初は見た目だけで判断して?な気持ちで聞いていました。今年になって”鼻呼吸”の重要性を知る機会に出会って以来、一度使ってからは手放せないものとなり、泊まりの学会、研修会にも持参するようにまでなりました。
夜間、写真のように(こんな小さい子にはもちろん使いませんが)テープを貼って寝ると、朝のどがイガイガすることもなく、また子供が風邪で咳をしていても、マスクをするよりずっと楽でウイルスの封鎖性も高いと思われます。
剥がす時に少しだけ痛いのが難点ですが、喉の潤いには代えられません。