咬合崩壊と二次固定

来週末の臨床歯科を語る会にあわせて、今年ももくあみ会から”咬合崩壊と二次固定”というタイトルで、2016年の全体会 ”可撤性の可能性”をまとめた内容の本が出版されます。
出版の大変さは昨年発刊した”あるスタディ・グループの歩みⅣ”で体験済みで、ちょうど1年前の今頃、同じく語る会での発刊を目指しながら間に合わず、妥協よりは延期と決めたことを思い出します。そちらは本格始動から約10ヶ月かかりましたが、それを考えると今回の出版はもくあみ会終了(2月末)からわずか4ヶ月で、そのスピードに驚きます。K先生のノウハウ、印刷会社との連携、そして昨年の経験が成せた技でしょう。内容も非常に興味深いタイトルが並び、発刊が今から楽しみです。

”取り外し”を嫌がる患者さんは多いと日々感じますが、それは”入れ歯”の悪いイメージが先行しているだけのことが多いと思います。可撤性(この場合≒二次固定)は非常にメリットが多く、術後対応の容易さや清掃性の高さ、固定性では不安が残るような歯でも残せることなど、患者さんにとてもやさしい方法です。
しかし”可撤性”を嫌がるのは実は患者さんだけでなく、術者側であることも多いように思います。その主原因はそれらのメリットを知らないこと。
この手のテーマの本は非常に少ないだけに、とても貴重ですし、ぜひ一人でも多くの方(歯科医療関係者)の手に渡ることを期待したいと思います。

独活の木書房から近日発売です

来週の語る会当日は、昨年間に合わなかった ”あるスタディグループの歩みⅣ”も若干数ですが隣に置かせていただこうと考えています。(重いので10冊くらい)
残りはほんの僅かですが、まだ買われていなかったという方はぜひどうぞ。