テクノロジー



先日のブログで、なぜ根管治療の技術論ばかり進化するかについて考えました。
CT、マイクロスコープもそうですが、根管治療におけるテクノロジーの進化はこれ(写真)でより一層感じることができました。
ニッケルチタンファイルは柔らかく根管に追従した形成ができるのが特徴ですが、折れ易かったり、これまでのものは柔らかさも十分でなく根管にうまく追従しなかったりという問題がありました。一度は使ってみたものの、あまりメリットを感じず、また従来法でも問題を感じていないこともあり、これまではほぼ従来法での根管形成を行っていました。

マイクロスコープを使うようになって、形成、洗浄、古いGPの除去の仕方などが変わりましたが、最近になって(?)ニッケルチタンファイルが各社で改良され、今までと比べて格段に柔らかく、(おそらく折れにくく、)使いやすくなったので、再度使ってみることにしました。

FEEDで販売している、写真のファイルに着いているケーブルを根管長測定器と繋げると、測りながら形成することもでき、 細めのファイル(#10~15)が通ればもう使えるので、 難しい湾曲根管の根管形成もとても楽になりました。破折防止には、使用回数を記録して、規定回数に到達したら捨てることにしています。

従来法の根管形成が否定されるものではなく、基本的なところは変わりませんが、症例を選んで適材適所で使用していきたいと思っています。