悪徳商法


知り合いがホームページ作成を語る悪徳商法の罠にひっかかりそうになりました。
その最初の導入はこうです。
“googleのストリートビューで内部を紹介できるようになりました。この地域の医療系でこのサンプルとなっていただける医院を探しています。サンプルですので、ホームページは無料で作成します。” ”かかるのは管理料とサーバー代だけです。”

その医院はホームページがなく、ちょうどそろそろ作ろうと思っていたところだったそうです。

”早いもの勝ちで、あと2枠ですので、3日後までに決めてください。”

月額1.5万円くらい。8年契約。悩んだ末に、まずは頼んでみようと思って契約まで行ったそうです。
細かい文字で書かれた契約書をちゃんとは見ずに、個人名でサイン、印鑑を押そうとおもったところ、法人のハンコを求めてきたため、言われるがままに法人のハンコを押したそうです。
最後に担当の方が一言 ”もう会うこともないでしょうが...。”

その一言でハッとして、契約書を見返したところ、ホームページ作成、管理ではなく、ソフトの購入という名義になっていて、8年間のクレジット契約だったそうです。

これ、実は最近横行している典型的なホームページ詐欺の商法だそうです。
管理料と言いながらソフトの購入料となっていて、契約が成立すれば会社には8年分のソフト代が一括で支払われ、その後はやられた医院はクレジット会社に毎月払い続けることになります。
お金を手にした悪徳会社が8年もホームページを真剣に作るわけがなく、ケースによっては倒産してしまうようです。

しかも、営利目的の法人契約はクーリングオフ(契約破棄)できないという、よくわからない法律の裏もかいくぐっています。
全うな会社であれば、1年ごとの更新が普通だそうです。

幸い、クレジット会社に支払いの同意をしていなかったので、そこで契約破棄を申し出て、何とか切り抜けたそうです。これでクレジット会社に同意してしまっていたら、終わりだったそうです。

ホームページを持っていないネットに弱そうな医者、歯医者を狙っているようですが、最も多い被害が美容院ということには怖さとやるせなさを感じます。

振り込め詐欺が横行している中、皆が当然のようにそれに注意していると思っても、相手の手段はどんどん巧妙さを増してきていて、知り合いもまさか自分がひっかかるとは思わなかったと話していました。

明日は我が身、おいしい話には乗るな、と改めて感じたエピソードでした。