突然の肉離れで整形外科に駆け込んだのは1月の終わりのことでした。
診察室に入っても挨拶もなければ目を合わせることもなく、問診表の言葉をパソコンに打ち込んでいる先生。
”で、歩くとき痛いの?”
”そ、それはもう。”
内出血した足をチラッと見ると、
”2週間安静ね”
患部を触ることも問診をすることもなく・・・
”え、どんなことをすれば早く治るかとか・・・”
”だから、2週間!”
いくら患部に直接触れないとはいえ、この対応には愕然としたのを覚えています。
そして2週間が経ちました。
その後に整体に行ったり、自分なりにケアはしてきたこともあると思いますが、痛みはほぼ消え、テニスにも復帰することができ、想像以上の回復に驚きました。
あの整形外科医の言う通りだったのです。
治したのは誰か?誰でもない自分の組織。
人間の自然治癒力の高さを痛感しました。
歯科でもそれは同じで、触れる分多少こちら側の要素もあるでしょうが、上のレントゲン写真の回復の要因は”自然治癒力”で、それを利用しただけです。
もちろんこの回復には個人差がありますが、人間の自然治癒力は素晴らしく、これを活かす診療をしていきたいと改めて感じた今回の一件でした。