歯科用CT導入



見た目は6年前に導入したものとほとんど変わらないのですが、アナログ→デジタル と少しづつグレードアップをしていき、ようやくCT複合機に到達しました。
パノラマと言われる大きいレントゲンの性能は以前と全く同じで、CTで3D画像を撮影するときは左端の装置を交換して行います。
CTといっても、医科用の寝て撮るCTとは違い、椅子に座って今までと同じように撮影するコーンビームCT(CBCT)と言われるものです。しかもデジタルなので、被爆量は医科用のものよりも非常に少なく、かつ必要が無ければ局所的な撮影も可能なのでそうすることで被爆量もかなり抑えられます。

今まではインプラントや自家歯牙移植の術前診査では他院に行っていただいていましたが、それが当院で行なえるようになることと、根管治療の難症例の診査、歯周組織再生療法や自家歯牙移植の経過など、今までは撮影しに行っていただくことがなかなか難しかったものの診査が可能になることがメリットだと今のところ考えています。
様々な診査診断に、これから有効活用していきたいと思います。

ちなみに、同じレントゲン室で最新のCT複合機と対照的なのがデンタルX線(小さいレントゲン)写真用の機器で、もちろんアナログです。こちらを使用することの方が圧倒的に多いですから、座ると横目に見える新しい機器に驚かれる方も多く、”なんでこんなさびれた機械で”と思われる方も多いと思うのですが、これはこれでデジタルのものには負けない高画質を提供してくれています。
このレントゲン装置を作った会社はもう存在しないのですが、アームは5カ所着いていて、今の新しいものは経費の関係でそこまで着けないとか。実は結構気に入っています。