KODAK 米で経営破綻


KODAKがアメリカでついに経営破綻をしたそうです。
フィルム時代にはトップだったメーカーが、デジタル時代にうまく適応できなかった(転換ができなかった)というニュースでした。
しかしこれは、”それは大変だったね”と人ごとのようには言えないニュースです。

歯科のレントゲン写真もご多分に漏れずデジタルの波が押し寄せています。一昨年、当院のパノラマ写真(大きいレントゲン写真)もついにデジタルに移行しましたが、約5年前にアナログ仕様で購入した際にはすでにほとんどの医院ではデジタル仕様で導入していたようで、業者さんに”なんでアナログなんですか?珍しいですね”なんて言われた程です。

しかしデンタルレントゲン写真(小さいレントゲン)はまだデジタルに移行できません。診断に直結するレントゲン写真の画質に関しては、デジタルはまだまだアナログにかなわないからです。
そしてそのフィルムがKODAKのものなのです。

”日本での製品提供に変更なし”
とのことですが、数年前には改悪されているだけに、今後の動きが心配です。
どちらかのニュースで写真家の方がおっしゃっていましたが、”デジタルとアナログがうまく共存できる社会が望ましい”と、まさにそう思います。
そんなことを言っている間に、”デジカメ”のようにデジタルレントゲンの画質がアナログを凌駕するレベルに達する日が来ればいいのですが・・・。