臨床歯科を語る会 2018



先週末は毎年恒例の”臨床歯科を語る会”でした。
府中の施設に泊まり込みで2泊3日、全国の志の高い歯科医仲間、先輩方と臨床について熱く語り合います。

今年は目玉は何といっても、語る会の産みの親である
金子一芳先生による”補綴臨床の60年”の講演会でした。
金子先生の経験された60年のストーリーではありますが、それは、歯科界の歴史でもありました。
オピニオンリーダーとして常に”Etwas Neues”を追求してこられたそのチャレンジ精神と探究心に改めて感銘を受けました。そして、講演後には語る会全体の事後抄録の厚みを超える厚さの、この講演会だけの講演抄録を配るという素敵な演出。時代を切り拓いて来た方のやることは、何から何まで違います。

ここからは私が関わった話です。
今年から、臨床歯科を語る会の実行委員になり、会の企画や運営に本格的にかかわるようになりました。
分科会と千葉先生の道場という企画を企画し、担当させていただきました。
分科会は”歯周組織再生療法の出番を考える”というテーマで、従来法でも十分すぎる結果を出している先生方に今までの考えを復習していただきながら、それでも再生療法が必要な場面はどこなのか、再生療法の症例を今度は中堅の先生に提示していただきながらディスカッションを行いました。病理の下野先生にもお越しいただき、臨床家だけでは答えがでない部分を解説をいただき、より深みのあるディスカッションができました。

夜は昨年12月に講演会を一緒にさせていただいた千葉英史先生に、そのときと同じテーマ ”歯周病患者の個体差の見方” で ”道場” を開いていただきました。
若手3名から症例を出していただき、その症例の見方を参考症例と20年を超える経過を示しながら解説していただけるという非常に贅沢な道場でした。
師範の提示される参考症例の的確さ、資料の美しさ、考え方のぶれなさに参加された若手の先生方は圧倒されていました。

これで一息つきたいところですが、今年はいろいろとやることが多く、むしろこれで勢いをつけて、後半戦に向けて頑張っていきたいと思っています。