もぐら塾



金子一芳先生の新しいプロジェクト”もぐら塾”にこの日1日だけ”もぐら”せていただきました。
たった1ヶ月ちょっと前に金子先生のブログでのみ公表されたにもかかわらず、定員を上回る募集があったそうですが、当初のイメージどおり金子歯科医院に受付でテレビを使って行うために、2期に分けてまで10名の定員に絞られたそうです。プロジェクターではなく4Kのワイドテレビを使用したり、それでいて寺子屋風にまさに膝をつきあわせて行ったり、常に何か新しいことをしようと考えられているのはさすがとしか言いようがありません。

はじまりのセレモニーがあるわけでもなく、気づけばスタッフルームに何気なく円陣ができて、簡単な自己紹介とともにスタートしましたが、その後に行われた正式な自己紹介では”症例は名刺”と言わんばかりにいきなり症例提示が始まったことには驚きました。

受付は満員で入れなかったのですが、診療室にも同じ大きさのテレビが設置してあって、そちらでも同時にサテライト放映してくださったので、横から聞こえてくる声に耳をすませながら、診療室でゆったりと見学をさせていただきました。
半調節性咬合器、全調節性咬合器を使いこなすための悪戦苦闘の歴史を今までになく事細かに解説していただき、今も残る30数年前の実物の咬合器、そしてその他の部品も目の当たりにし、その情熱と苦労がひしひしと伝わってきました。
結論だけを知ってただ真似することは簡単ですが、その結論が導かれる過程を知る必要があることを強く感じました。同じことは到底できませんが、ときにはあえて遠回りをして四苦八苦すべきだと、そんなメッセージをいただいた気がしました。
途中には技工士の萩原さんのお話し、3Dトレーサーのデモもあり、とても充実した内容の1日でした。

ついにベールを脱いだ”もぐら塾”。今後が楽しみです。