先週末は毎年恒例のスタディーグループ火曜会スキーツアーでした。
昨年は60周年記念誌の準備で久しぶりに延期になり、今年は2年前と同じニセコアンヌプリに向かいました。
2年前にも好天に恵まれましたが、今年は雲ひとつない、さらなる快晴に恵まれました。
2年前に北海道の雪質の良さに感動しつつも、最上部のリフトのさらに上に出来た登山者の列が気になっていました。この年でコース外に出るという選択肢はその時点ではありませんでした。
しかし、 その後にK先生のお話やブログで山越えの話は聞いて以来、山頂には行ってみたいと思い、後輩とその約束をしていました。
しかしそれはあくまで、山頂から手前のゲレンデに戻ることを想定しており、まさか山越えという選択肢はありませんでした。
コース外に出ることをバックカントリーと呼ぶらしく、ニセコでは名物になっているようです。
以前はコース外に出ることを禁じていて、それを破って出て行く人が後を絶たず、亡くなる方もいたようです。
しかしその対策として、2001年から”ニセコルール”というものを作り、ゲートを設けて開いているときはコース外に出ていいというルールを設けたそうです。その結果、その後の15年間は一人の死亡者も出なかったということです。
山越え経験者の先生に強く勧められ、一度は山越えの決心をしたものの、ホテルスタッフや現地の人たちのガイドをつけるべきとか、山を甘く見るな、という言葉に決意は揺らぎました。
K先生から”意気地なし”と言われたような気がして、みなで話した結果、とりあえずは山頂まで行って考えようということになりました。
リフトで一緒になったアメリカ人、室蘭の方、スタッフ、いろいろな人に話しを聞き、プラスの話もマイナスの話も聞きながら、ついにゲートまで到着しました。
そこから山頂までの道のりがどれだけ辛いかは、写真の通りです。
慣れた人たちは、それ用のバックにスキー板をくくりつけて、それ用の靴でスイスイと登っていきますが、硬いスキーブーツに重いスキー板を担いで急斜面を登るのは非常に困難で、 正直なところ想像以上でした。
(つづく)