原発の真相

福島第一原発のニュースには毎日一喜一憂をさせられています。長期戦になることは必至でしょうが、その間の作業員のことを考えるととても気の毒でなりません。

先日、仕事で何度か福島の原発に行ったという患者さんから話を聞きました。今でさえ作業員の被ばくの問題は毎日ニュースになりますが、今までも毎年の定期検査の際には莫大な線量の原子炉内に少々高い日当で雇われた現地の電気工の方などが入っていたそうです。今のように時間制限も厳密ではなくオーバーをしたりして(線量の限界を超えて)、後に白血病にかかった作業員もいたそうです。(おエラいさんはみんな2重とびらの外だったとか。)

そんな話を耳にするにつれ、今まで電力の恩恵だけを受けていながら原発の真相については何も知らなかったことにようやく気づきました。
そして、最近ハマっているFacebookで教えていただいた

”原発がどんなものか知ってほしい
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

を読んで、原発がこれほど危険で多くの被爆者を出していることを恥ずかしながら初めて知りました。
原発の現場で働いていた平井憲夫さんという方の講演をまとめた内容だそうです。(10年前くらいの記事)
多少誇張されて書かれた内容だということで、ネットでは
http://www.faireal.net/dat/d2/d20903.xml
のような反論も出されていたので、そういう点も考慮して読まなくてはいけないのでしょうが、今の状況を見ると多くのことにうなづけてしまいます。

今回の事故を受け、アメリカはもとより欧州でも原子力政策の見直しを訴える声もあるそうですが、一方でお隣の中国では最終的には180基近い原子炉の建設を目指しているとか。地震もある中国でmade in chinaの原子炉・・・。
CO2削減も大切ですが、この方向性がはたして正しいのか、なんだか不安になります。

日本の原子力政策が今後どうなるのか・・・今後も起こりうる今回のような事態を考えると、効率的な次世代エネルギーが開発、実用化されることが待ち望まれます。
今はとにかく、いち早い福島原発の収束を願うばかりです。