”メラミン”といえば、先日の中国での事件が思い出されますが、それまでどういう物なのかよくは知らないでいました。
今回の改装にあたり、キャビネット、モービル、受付など多くの家具を作ることになり、無垢の木材など使えませんから、表面を覆う材質のデザインを決めることになりました。その”表面を覆う材質”というのが、”メラミン”で、なるほどこのように使われているのだと、今回初めて知ったわけです。
メラミン化粧板のサンプル集を見てビックリ。数百種類の木材調から大理石調、メタル調と数の多さも然る事ながら、特に木材調は本物と間違えてしまいそうなくらい精巧に再現されていることに驚きました。
こんな世界があるのだと恥ずかしながら初めて知ってから、ふと自宅を見渡すと・・・、食卓、本棚、ドア・・・よく見ると実はほとんどがメラミンで、木と勘違いしていたということに気付きました。
院長自慢の高度に研磨されたギターの背面版なんて、むしろメラミンに見えてきます。(これは本物なのですが。)
何が本物で何がにせ物かわからなくなり悶々としていましたが、よく考えれば歯の被せものや修復で毎日同じようなことを目指しているということに気付いて何となく納得をしました。
何はともあれ、比べれば安価で、傷もつきにくく、掃除もしやすく、しかも本物そっくりの”メラミン化粧板”を開発した方に感謝です。
悩みに悩んでよくやく決めた材質でどのような家具ができ上がるか、完成が待ち遠しいです。
写真:右3枚は木材調、左3枚は大理石調、ちなみに背景の木目はビニールです。