世紀の一戦




歯科とは全く関係のない、テニスの話題です。

この日、テニス4大大会の最高峰であるウインブルドンの男子決勝がありました。
対戦は、この大会を2003年から5連覇している世界ランク1位のロジャー・フェデラー(左)と、もう一つの4大大会全仏オープンで2005年から4連覇をしている世界ランク2位のラファエル・ナダル(右)です。
フェデラーは芝の王者と言われており、またナダルはクレーコートでは負けなしの赤土の王者と言われています。
芝コートであるウインブルドンでは、当然フェデラーが優位でした。

 この二人、去年も一昨年もウインブルドンの決勝で対戦しており、過去2年はフェデラーが勝利していたのですが、去年はファイナルセットまでもつれ込み、年々実力を上げてくる若いナダルとフェデラーとの実力差はどんどん近接してきていたようです。

 ストローク戦に絶対的な強さがあるナダルのプレースタイルは好きで、決して偉ぶらない愛嬌のある人柄もあってナダルのことは応援しているのですが、絶対王者と言われ大会6連覇のかかった世界ナンバー1のフェデラーに勝ってほしいという思いがやはりありました。

 結果は写真の通り、6-4,6-4,6-7,6-7,9-7、フルセットで男子決勝史上最長の死闘の末、ナダルが優勝しました。

 しかし、凄まじい試合でした。
正に世界最高峰の試合、信じられないようなショットの連発でした。
精神戦の要素が強いシングルスにおいて、最初2セットを連取したナダルは圧倒的に優位に立ち、今まで見たことの無いような王者フェデラーの沈んだ表情を見て、先月の全仏オープンのようにこのまま負けてしまうのかと思っていました。
しかし、王者は違いました。雨天での中断を挟んで完全に復活。
強靭な精神力でその後の2セットを連取し、ファイナルセットでは勢いはフェデラーにあるようにも思いました。
しかし、今回はやはりナダルの方が少し勝っていました。

 どちらが勝ってもおかしくなかった、世紀の一戦。
確実に歴史に刻まれる名勝負だったと思います。

 この敗戦でフェデラーの時代は終わったという声もあるようですが、また来年もこの対戦を見たいと今から待ち遠しく思っています。

 最近テニスから遠ざかっていましたが、先月の全仏オープン、今回のウインブルドンを通して、またテニスに対する思いが湧いてきたようです。
まあ、こんな試合を見た後は、はしゃぎすぎて怪我をするので注意が必要なのですが。